この家には何かが足りない…
そうだ!生き物だ!
と、当時小学六年生でうちに通っていた男子は言った。
続けて
鳥でも飼え!
魚でもいい、でもそこらで売ってるのはダメだ、それは魚じゃない
小名木川とかで獲ってくるんだ
と、さも「まずは手軽なとこから…」という風に
いきなりハードルの高いことを言った。
それから一年近く経ってしまったけど
飼いました。
どじょっこメグちゃんズ。
川でとってきたんではないけれど
ある夏の日、突然家族は増えた…
なんの気構えもなくふらりと覗いた
マンションの夕涼み会で
スーパーボールすくいのとなりに
どじょうすくいがあって
うちのお嬢が取りたがらないわけがない。
えーーー、やだ、、、
誰が面倒みることになると思ってんのよ、、
押し問答してるところにたまたま
なにかとお世話になってる、同じ階のお姉ちゃんのママがいて、
割と手間いらずで水も汚れないし飼いやすいよ
何年も生きるけど
めんどくさくなったら食べちゃえば♪
と耳元でささやいて去っていった
かくしてうちに連れ帰った二匹
お嬢ってば、入れてもらったビニールの外から二人を撫でながら
連れ帰ってきましたよ
しかし
これがまた可愛いのなんの、、
なんの愛想もない生き物のようだけれど
意外に、いろんな表情やしぐさや個性を見せる。
水を替えてきれいになった水槽に戻した時など
必死で身を守ろうと、あわてて砂に潜って
頭だけしか隠れられてない時とか
エサを頭の上らへんからパラパラと
落としてあげた時に
頭に一粒のったあたりでハッ!ごはん来た!と気づいた時の顔とか
今のこの、泊まりも多い幼児園とのズブズブの1年の間はどうしても不可能なので
卒業したら犬を飼うことになっているんだけど
動物が好きで好きでたまらないころもはんに、もっと早く、なんかの小動物でも飼ってあげたらよかった。
(何かしら飼ってたら、これまでにふれあい動物園で動物自体ヨユーで買えるんじゃないかってくらいつぎ込んだエサ代も浮いてたか、、)
こんなに小さくて、ふれあいもできないような生き物でも、かわいいし、ちょっとしたお世話でも、してあげることでなんとなく生活が変わる。
「ねー?ぜったいかわいいよ、っていったでしょ?」
気が向いた時しかエサやりも水槽洗いもしないアナタにそう言われるのは
たいへん癪なんですが。